ダイエット体験記 (17歳 女性)

心ないひとことで拒食症に

私は中3のころから体が太ってきて、高校生になってからは男の子たちから「ブタ」とか「デブ」とか呼ばれるようになってしまいました。

身長155センチで体重68キロでしたから、ある程度は何を言われてもしょうがないな、と我慢していました。

けれど、心でひそかに思っていたT君にまで体のことを言われたときは、本当に悲しくなって、落ち込んでしまいました。

それがきっかけで、どんどん食欲がなくなっていったのです。

それまでは、朝からケーキやシュークリームなどを2~3個ぺろりと食べていたのですが、そのうちに朝起きるのが嫌になり、学校もよくサボるようになってしまいました。

そんな生活が3か月くらい続いたでしょうか。

物を食べないわたしの体は面白いようにやせていったのです。

まずおなかの肉が落ち、太ももが細くなりました。そのころから疲れやすく、集中力もなくなり、親に何か言われても「うるさいなあ」しか言わなくなりました。

そんなある日、母親は私の顔を見て泣きながらこう言いました。

「鏡を見てごらんなさい。昔のかわいいあなたはどこに行ったの。

そんなガイコツのようなやつれた顔をしてないで、早く病院へ行きなさい!」

そして、わたしの入院生活が始まったのです。

病名は「中枢性摂食異常」。よい先生や友達に恵まれたおかげで、一か月で退院できました。

健康になってからは体重も55キロをキープしていて、今では1日3食、おいしくご飯を頂いています。

どうせなら無理なく自然にやせよう

規則正しい食生活で胃袋を小さくする

今までの偏食を改め、規則正しく6時間おきにバランスの良い食事を続けていくと、最初の1週間ほどはケーキやチョコレートなどの甘い誘惑が頭の中をかすめるかもしれません。けれども1~2週間を過ぎるころからは、自然にそういった考えから解放されていきます。
その理由を考えてみましょう。

太った人というのは、次から次へと食べ物を詰め込んでいくため、胃袋が非常に大きくなっています。ところがこの胃袋は、食事をとる間隔が長くなればなるほど縮んでいくということをご存知でしょうか。6時間おきに感覚をあけて食べる習慣が身についてくると胃袋自身がすっかり縮んでしまうため、もっと食べたいと思っても、胃袋のほうで受け付けなくなってしまうものなのです。これは、ダイエットのための大きなポイントになりますから、ぜひ覚えておきましょう。

 

 

 

まず「やせやすい体」を作る

バランス・フードは燃費の良いエネルギーになって体の基礎代謝を活発にしますから、毛細血管が発達し、体温が高まって、やせやすい体質を作ります。一方、たんぱく質、ビタミンなどがほとんど含まれないような500~600キロカロリーの自己流ダイエットはひどい貧血状態になるため、基礎代謝が下がってやせにくい体になってしまいます。

「やせるには食べないこと」という危ない迷信はもう捨てて、これからは科学に裏打ちされた合理的で無理のないバランス・フード・ダイエットをぜひ実行してみてください。

 


ポイント

  • 自己流の食事制限ダイエットはやせにくい体を作る
  • 1日2食ではやせられない
  • 栄養のバランスが取れていないと満腹感が得られない
  • 9品目の食品をきちんと取るのがバランス・フード
  • バランス・フードは燃費の良い体を作る
  • バランス・フード・ダイエットなら無理なくやせられる

なぜバランス・フードで美しくやせられるのか

バランス・フードで燃費のいい体に

食べ物とは、例えればガソリンのようなもの。このガソリンの燃費が良いか悪いかで、車の走りはグンと違ってきます。
燃費が悪いとガソリンを食うわりに走りが悪く、燃費がいいとスーッと走っていきますよね。人間の体もこれと同じ、つまり、バランスの悪い食事はどんなにたくさん食べても、体を動かすエネルギーにはなりにくいのです。しかも、栄養は発散されずにどんどん体にたまっていくため、肥満していくという仕組み。バランス・フードならビタミン、ミネラルなどが豊富なので燃費が良く、少量食べただけですぐにエネルギーになるのです。
エネルギーに満ちた体は疲れ知らずとなり、体の動きも活発になります。よく体を動かせば動かすほどエネルギーは消費されるので、余分な脂肪は蓄積されず、新陳代謝がよくなります。バランス・フードを規則正しくとっていればこうした働きが繰り返されるので、自然にやせることができます。

 


ストレスへの抵抗力も付けられる
もう一つ、バランス・フードならストレスに対する抵抗力も付けられます。ミネラルやビタミンを多く摂取することによってストレス抵抗ホルモンができるため、「ストレスによるヤケ食い」などというトラブルが防げるのです。とにかく女性はストレスがたまると暴飲暴食に走りがちですが、バランスのとれた食生活を送ることによって、精神的な安定を保つことができるということも覚えておきましょう。

悪いガソリン(栄養バランスの悪い食べ物)だと、車(体)の燃費が悪い

良いガソリン(栄養バランスの良い食べ物)だと、車(体)の燃費が良い

しっかり食べれば自然にダイエットできる

きちんと食べてやせるダイエット

やせようと思って食事の回数を減らしたり、おかずを少なくしてカロリーを抑えようとするのは、百害あって一利なし。
「なにがなんでもカロリーを抑えなくちゃ」という従来の間違った考え方では、肉体的にも精神的にもよくありません。ダイエットというのは無理をせず、健康的にしかも楽しくやってこそ効果のあるもの。
そこで、1日3食、バランスよく9品目の食べ物を摂取して無理なく健康的にやせるダイエット法「バランス・フード・ダイエット」をぜひおすすめしたいのです。

 


 

9品目をバランスよく摂取する

バランス・フード・ダイエットの基本は体に必要な栄養素をバランスよくきちんととるということ。面倒なカロリー計算や器具などは一切必要ありません。肉・魚・野菜などの基本的な9品目(バランス・フード)を摂取していれば、自然に食欲は抑えられるというのが大まかな仕組みです。
実験したデータでは、今まで1日3000キロカロリーとっていた人が、バランス・フード・ダイエットを試したところ、カロリー計算をしたわけでもないのに自然に1000キロカロリーに落ち着いた、という結果が出ました。つまり体に必要な栄養素をきちんととっていれば、体はそれ以上余分な食べ物を欲しがらないということなのです。
この合理的で自然なダイエット法のことをこれから「バランス・フード・ダイエット」と呼んでいきます。

 


基本的な9品目
肉   他にハム、ソーセージ、焼き豚、コンビーフなど
魚   他にたこ、エビ、干しもの「めざし、煮干、しらす干し」など
貝   他にあわび、さざえ、とりがいなど
豆類  他にみそ、納豆、ゆば、油あげ、ねりごまなど
卵   他にマヨネーズなど
乳製品 他にスキムミルク(無糖)など
油脂  他にごま油など
海藻  他にひじき、ところてん、とろろこんぶ、だしこんぶなど
野菜

バランスの悪い食事が「デブ」のもと

間違いだらけの食生活

「1日2食で頑張っているのになかなかやせない」「太らないようにご飯の量を控えているのにかえって太ったような気がする」こんな声を、若い女性から最近よく聞きます。
そこで彼女たちの1日の食事メニューを調べてみると、こんな結果が出ました。

朝は果汁ジュース1杯、昼はハンバーガーなどのファーストフード、おやつにポテトチップス、昼はハンバーグや唐揚げなど簡単に調理できてなおかつボリュームのあるもの。そして寝る前に、バナナやイチゴをパクッ。

どうですか?あなたの食事メニューによく似ていませんか?でもこのメニューではいくらご飯の量を控えても、やせるはずがないのです。

 

栄養バランスの偏りが肥満を生む

彼女たちの食事メニューを栄養分析して見ると、たんぱく質や脂質などのカロリーは非常に高いのですが、ビタミンやカルシウム、ミネラルなどが極端に不足しています。つまり、栄養のバランスが偏っているわけですね。

人間が1日に必要とする栄養素はある一定の量が決まっていて、これをバランスよくきちんととっていかないと満足感が得られず、「食べても食べてももの足りない」ということになります。「甘いものは胃袋がべつ」と言って、食事が終わったすぐ後にアイスクリームやスナックに手が出るのは、栄養バランスが悪いために引き起こされた、異常食慾のためなのです。

栄養バランスが悪いと満腹しない

一定の必要量に足りない栄養素があると、どんなに食べても満腹感が得られません。つまり、ところどこと欠けたオケの様なもの。どんなに水を注いでも、水はそこからあふれてしまうのです。

 

 


花子さんと美子さんの食事メニュー

花子さん 60キロ

身長155センチ、60キロの花子さんのある1日のメニューはフライドチキンにハンバーガー、スパゲティーにショートケーキ。栄養バランスが非常に悪いことがわかります。


美子さん 52キロ

身長155センチ、体重52キロの美子さんの1日のメニュー卵と野菜の炒め物、アジの網焼き、しらす干し入り豆腐とバラエティに富んだもの。栄養バランスの均整がよく取れています。